書籍情報
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著者 | 富永 新 |
| 価格 | 2940 円 | |
| ISBN | 9784820119203 | |
| 出版社 | 生産性出版 | |
| 出版日 | 2009年7月28日 | |
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カスタマーレビュー (全 10 件 平均評価:
)
・共感できる内容となるほど感で読み終えた 評価:
表紙からは経済色の濃い本かと思ったが、サブタイトルの「ITリスク管理と事業継続」の文字が気になり何気なしに読み出したが、IT関連の自分が毎日のように新聞やTV等をにぎわすITトラブルの記事に遭遇したIT企業の関係者の苦労を推し量ると共にこんなことが記事にと少し疑問を抱いていた時だけに、この本からの共感と新たな刺激が嬉しかった。金融に関係ないITの同業者の皆さんも参考になるのでは。
・金融以外の分野にもお薦め 評価:
長年日銀でITリスク管理の考査・調査を担当してきた著者は、品質やサービスの高さは世界最高水準にある一方で、収益力やコアコンピタンスが低下しているという、いわば表裏一体となった光と影を抱える日本の金融システムについて、「金融機関は一企業としては営利主体だが、それらが組み合わさった決済システム全体としては公共インフラで、公益性が高い」ととらえ、そして高い位置からの全体俯瞰と、いくつもの経験に基づく現場視点の両方から問題の本質に迫っていく。
さらに、金融分野に限らず、行政分野、産業分野等、さまざまな分野のシステムに関して、多くの普遍的示唆を与えてくれている。
そうした著者が本書を書く上でのスタンス、さらに言えば、著者の人生観をさえ感じさせる興味深い話が、いくつか紹介されている。あの衝撃的な9.11テロの大惨事を、ワールドトレードセンター近隣で目撃したことが人生観に大きな影響を与え、「見えざる手によってあの場に導かれた」、「私の仕事はITリスク管理だ」と確信したという。また、政府のある委員会では、そんなに正論を熱く主張しても官僚側には通じないからやめておけという周囲からの揶揄にもめげず「自分が何か言うこと・することで、それが積もれば世の中が変わることだって夢ではない、との恐るべき信念を捨てずに頑張り通した」という。著者のこうしたスタンスを予め知った上で本書を読むことをお薦めする。
・目から鱗 評価:
金融機関のITリスクの本ということで、結構、硬い内容かと思いつつ、表紙を開きました。
この本は、学者が書く机上の理論とは違って、現場で鍛えられた臨場感がひしひしと伝わってきたのには、正直、びっくりしました。
私は、情報処理の仕事に従事しています。日頃、ユーザーの認識不足やITに対する考え方のギャップに、怒りや不条理さを感じています。
この本は、そんな気持ちを代弁する、まさに勇気を与える内容で、まさにSIerの気持ちを代弁しており、非常に共感を受けました。
ITリスクに対する考え方はもとより、システム構築のあり方、経営層のITへのかかわり方など、「目から鱗」的な指摘が具体的になされていて、非常に感銘を受けました。
今後も、著者の作品に期待しています。(BY オフサイド)
・ITと経営はこう整理すると良く分かる 評価:
地域金融機関で本書のような問題意識に取り組んでいる立場からよく感じるのは、公共インフラ機能を強く求められていること。どこまでが私企業でどこまでが公器? ITは本当はどのように経営に活きるの?
本書はそうしたジレンマに対してITと経営の関係を解きほぐし大きなヒントと刺激を与えてくれた。次のような示唆的な言葉が並んでおり、元日銀マンが「リアルな本音」をよく書いている。
・一般の論調と異なる主張も多いだろうが・・単線型で議論する段階は卒業し深く洞察したい
・一定の水準到達を確認すれば先ずは稼働させて、障害が起きた際のコンティンジェンシー・プランを整備する方が合理的
・自ら学ばない人までが完全にセキュアーなサービスを求めることには無理がある
・政府や行政サービスではIT化が進んでおらず、止まった場合に国民が困るものは実は少ないのではないか
思わず拍手。大推薦。
・すべての経営者に読んで欲しい 評価:
一般市民として、日本の金融機関に期待することは数多い。日銀でITリスク考査を担当し、各金融機関の様々な取り組みを間近に見てきた著者の知識は極めて専門的であり、高度な指摘なのであるが、常に利用者の視点からの考察を持っており、共感を覚える。著者自ら述べている通り「理論的な専門書はあっても、ITリスクに関してこうした切り口から包括的に取り組んだ類書は見当たらない」と思う。金融機関とIT企業の経営者だけでなく、すべての経営者に読んで欲しい。
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