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名門アーサーアンダーセン消滅の軌跡―公正な監査とリスク管理のプロ集団に何が起こったか元社員らが書いた内幕ストーリー (SPRINGER EXECUTIVE EDUCATION SERIESトップ・マネジメント教育叢書)

名門アーサーアンダーセン消滅の軌跡―公正な監査とリスク管理のプロ集団に何が起こったか元社員らが書いた内幕ストーリー (SPRINGER EXECUTIVE EDUCATION SERIESトップ・マネジメント教育叢書) image 著者スーザン・E. スクワイヤ、ロルナ マクドゥーガル、シンシア・J. スミス、ウィリアム・R. イーク、森田 松太郎
価格2100 円
ISBN9784431710714
出版社シュプリンガーフェアラーク東京
出版日2003年12月
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カスタマーレビュー (全 6 件 平均評価:)

会計監査産業論としても興味深い    評価:
 本書のストーリーは、要約すれば以下のようなものだ。監査法人として出発したアーサーアンダーセン社は、当初保守的な監査で高い評判を得、その後の会社の成長の時代にも、パートナーの結束と、創立以来の共有文化の維持により、健全成長を続けたが、監査法人の間の競争の激化などにより監査業務収入が伸び悩む一方、コンサルティング業務が会社の収益の柱となっていった。他方、こうした中核業務の転換は、会社の文化の変質をもたらし、監査業務においても、保守性を失っていき、エンロンの不適切な経理を見逃しただけでなく、信頼が最大の競争力である監査法人としての自殺行為である証拠を隠滅するなど悪質な行為に走り、結果、会社が消滅した。 こうしてみると、会社がつぶれる原因は、一朝一夕に、あるいは、少数の人間の行為によりできるものでなく、会社をめぐる時代、外部環境の変化と、これへの対応の間違いなど、多くの複雑な要素により形成されるものであることがよく分かる。裁判中であるので、完全に赤裸々には書かれてはいないものの、内容は良く理解できる好著である。なお、翻訳は日本語としては分かりやすいものの、直訳に過ぎるところ、意味不明なところも散見される。裁判中でもあるので、忠実に訳したとのことであるが、もう少しやりようがあったのでは、という気もする。

使いやすい事例    評価:
名のある会社、(一見)業績の良い会社でも、一瞬にしてダメになるというよい(?)見本ではないでしょうか。仕事柄、他社の事例をよく聞かれることがあるので、その際に、「悪い例」として使わせてもらっています。(外国の会社だし、もうつぶれてしまって無いので、クレームをつけられることもないし・・・)ただ、元社員の暴露本なので、生々しい話はそれなりに興味深く読めますが、そこからどのような普遍的な思想や考え方が導かれるかについての突っ込みはやや甘いのではないでしょうか。

読後感    評価:
この本は、ダイナミックに発展するアメリカ・ビジネスのいわば裏方としての監査法人が関係した、あまり知られていないが恐ろしく巨大な問題を浮き彫りにしてくれました。85000人の従業員の会社が全世界で一挙に消滅するのは日本の山一や長銀の比ではなく、未曾有のことです。しかし、その裏には多くの積み上げがあったことがよくわかります。内部の人達の冷静にしておさえた、客観的な事実の提供は、暴露本のような赤裸々な感情論がないだけに、淡々と読めるし、かえって、悲哀を憶えました。わかりやすい日本語訳になっていて、会計に関係しない人にも興味を持って読める、秀逸なノンフィクション・タイトルと感じました。

素人翻訳のまま出版していいのだろうか??    評価:
本書を翻訳出版した着眼はいいのだが、翻訳があまりに稚拙だ。誤訳も多く、折角の原書を台無しにしているといってもいいだろう。翻訳以前に文章力、文章センスというものがないのでは。せめて大幅にプロの手を入れ、購入する消費者に対し、代価に値する内容を提供するのが、出版社の良識というものだろう。

監査法人の特殊な事情。    評価:
エンロン・アンダーセン崩壊についてはいろいろと言われているところですが、その本当のところがわかる一冊です。公的利益を追求するという使命を帯びた監査法人が、潜在的にどういう矛盾を抱えているのか、その矛盾はどのように抑制されていたのか、そしてその矛盾が顕在化してしまうプロセスは、組織論の観点からも興味深いものです。ところどころ誤訳(と思われる部分)もありますが、日本語としてはかなり読みやすくなっています。

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