書籍情報
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著者 | クリスチャン モレル |
| 価格 | 920 円 | |
| ISBN | 9784062723503 | |
| 出版社 | 講談社 | |
| 出版日 | 2005年11月 | |
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カスタマーレビュー (全 4 件 平均評価:
)
・自らに当てはめて考えなければ読む意味は無い 評価:
書いていることを自らに当てはめて考えることなしに、この本の評価はできないと思います。
書かれている実際になされた愚かな決定は、自分の周りでも日常的に行われており、たまたまその愚かな決定が決定的な結末や、悲惨な結果を具現化して表していないだけで、いつ何時それが大惨事を引き起こさないとも限らないことを認識すべきなのです。
雪印、三菱自動車、そして今話題の不二家などすべて愚かな決定の結果が具現化した例なのです。
それが、自分に近いところで起きないと誰が言えるでしょう?
そうならないためにも、この本を読み自らのとるべき行動を考えて行かなければなりません。
・大組織における失敗学です 評価:
組織化されている環境の中でなぜ愚かな決定をしてしまうのかを掘り下げて分析した本です。
失敗学の組織版ですね。
ミスには、
1)注意ミス
2)規則あるいは手順違反
3)知識の欠落
4)理解あるいは解釈のミス
という4つに分類でき、この中で「解釈のミス」については、本人がミスしているとは気付いておらず、本人は自信満々のまま決定してしまうので、最も愚かな決定につながりやすいとのこと。
あー、こわ。こういう事故の事例をいくつか紹介してありました。
あとは、登場人物を
A)リーダー
B)エキスパート
C)素人
という3つに分類し、登場人物の行動を
1) 生産
2) 要求
3) 追随
4) 不在
5) 反対
という5つに分類し、計15セルのマトリックスを使って、愚かな決定をモデル化してます。
ゾッとする事態がいろいろ書いてあり、身の毛がよだちました。
・「愚かな決定」は実は回避できない 評価:
社会学者であり、フランス自動車メーカーであるルノーの人事部長でもある著者は、組織が生み出す「愚かな決定」を、「目的に徹底的に反する行動」でかつその行動が持続される状態、と定義している。そして、飛行機事故や会社の意思決定のミスなど、14の事例を挙げて「愚かな決定」がなされる理屈を説明し、そのパターンを分析したモデル化も行っている。そういった理論展開の中に個々の事例が繰り返し参照されるので、すんなりと読み進めることができる。
結局「愚かな決定」がなされるまでには数多くの要素が影響を与える、ということがよく分かるので、意思決定当事者ばかり非難していても、的外れな場合も多いのだが、かといって事故や経営判断ミスにつながる決定をそうそう愚かにされては、乗客や社員にとっては、たまったものではない。にもかかわらず、組織の中の人間が犯す間違いは後を絶たないのだが、残念ながら「愚かな決定」の回避方法は(タイトルに反して)書かれていない。できることは「愚かな決定」がなされるメカニズムを理解して、「愚かな決定」を個別に修正していくしか、手段はなさそうだ。
ところで訳者は最後のあとがきで、本書が原著の完訳ではないことを表明しているが、これは珍しいのではないか。原著には、実例に混じってある有名な映画の、フィクションと思われるシーンも愚かな決定の一例として挙げられていたそうで、その不整合故に、訳者によって削除されていたりする。著者のようなその道の専門家でも、冷静な第三者から見れば意外な矛盾をさらけ出したりする、そのあたりが人間の人間たる所以なのかもしれない。
・渦中にいて認知できるかな 評価:
普段、我々が読んでいる本とはいささか構成が異なる。
最初に飛行機事故からマンションの鍵の付け方まで、さまざまなレベルの事故や失敗の事例を挙げている。その後は、それらの事例を何度も引用して、どのような状況で間違った決定がされたのかを類型化している。
特に面白いと感じたのは、第5章。実際に読まないとわからないだろうけど、人[リーダー、エキスパート、素人]と態度[反対、不在、追随、要求、生産]といった3×5のマトリックスに、失敗の条件を当てはめて考察している点。
本書はたっぷりと時間を取って、一気に読んだ方が理解しやすいと思った。
でも渦中にいるときは、こんな冷静な判断は無理かも知れないな。
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