書籍情報


日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由

日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由 image 著者久手堅 憲之
価格1449 円
ISBN9784774134062
出版社技術評論社
出版日2008年3月28日
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カスタマーレビュー (全 8 件 平均評価:)

日本に本当のIT企業はない    評価:
本書は技術者もソフトウェア開発企業もユーザーももっと賢くなるべきだという内容です。 日本にはソフトウェアの基礎技術が少ないため本当のIT企業はありません。 ハードもソフトもアメリカの技術ばかりです。 日本に人材斡旋業者のようなソフトウェア開発企業が多いのも技術がないのでそれしかできないのです。 本書でもそこのところを指摘しているのですが、本書に書かれた 「ITシステムを切り離すと業務が不可能な企業。つまり、社会インフラ系の企業などが本当のIT企業なのではないか」 という意見は面白いと思いました。 確かに社会インフラのシステムをIT化する技術は、そのような企業にしかないはずです。 仕事を請け負うだけのソフトウェア開発企業にその企業の適切なシステムを設計する能力はないのです。 つまり、ITの技術を保有するべき企業はそのような企業ということです。 本書で一番力を入れているのは後半のユーザーの態度と無知に関するものです。 どのような産業でもユーザーの厳しい目がないと成長しないのですが、日本のITシステムのユーザーがここまでだらしないとは思っていませんでした。

相互理解のための一歩    評価:
題名の通りダメな話がたくさん書いてあります。 この本はプロジェクト計画中のスタッフに薦めたい。(過去の失敗から注意点など学べます) プロジェクト経験者は読みながら苦笑するでしょう。 語るような文体で読みやすく、難しい理屈は出てこないので専門知識がなくても楽しく読めます。 それと章や節の最後にポイントがまとめてあるので読み返しが容易です。 ただ、即効性、有効性、具体性のある解決策は書いてないです。 というか、そんな便利な本があったらとっくに問題プロジェクトや欠陥ソフトはなくなってる。。。 書いてある問題点や失敗談を教訓に『よくある落とし穴』を回避することができるかもしれません。 周囲の怪情報に流されず、思考停止せず、適切なシステム要件・効果を考えることが大切だと思います。 ベンダ会社、エンジニア、ユーザはお互い切磋琢磨し、学びあうべきだと感じました。 お互い抱いている誤解や偏見の壁を低くする良い本です。

新たな自己啓発のきっかけに    評価:
情報システムという職域に身を置くものとして、日頃感じていることがコンパクトにまとまっている。ともすれば、居酒屋での愚痴になりそうな話だが、著者がうまく整理しているので嫌味にならず、スラスラ読める。 ただし、読後「もしかしたら、日頃の自分も思い当たるフシがあるのではないか?」という気持ちにさいなまれるかもしれませんが、新たな自己啓発のきっかけにもなると思います。

7人の IT業界人の座談会をまとめたもの    評価:
間違ったことは書いていないが、具体性に欠け、つっこみが足りない。 座談会メンバーにベテランが多いこともあってか、時代認識も古い感じを受ける。 Google や Amazon、YouTube どころか、オープンソースの話もない。 英語が出来ず、プロ意識が足りない「エンジニア」と、旧態依然とした人売りの「ソフトウェア会社」を嘆くレベルでは物足りない。 日本のソフトウェア業界をダメにした元凶である「IT重鎮(IT大会社の重役など)」の実態を語るくらいのことを期待したのであるが。

思わずうなずいてしまった    評価:
私自身ソフトウェアの仕事をして5年以上経ちますが、この業界でまかり通っている 非常識を再認識した感じです。たくさんある問題から特に「ソフトウェア産業は人材斡旋業」 という言葉に不安を覚えます。最近まで問題になっていた二重派遣の問題など、寄せ集めの チームによる開発はこの業界に入った時の違和感を再び感じました。 また会社内にいてもエンジニアとしての華麗なキャリアパスは用意されていないなど、 自分の今後について見直しをしたいとも思いました。

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