書籍情報
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著者 | 岡本 浩一 |
| 価格 | 693 円 | |
| ISBN | 9784569614601 | |
| 出版社 | PHP研究所 | |
| 出版日 | 2001年1月 | |
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カスタマーレビュー (全 5 件 平均評価:
)
・無責任の研究 評価:
まず第一章は1999年茨城県東海村にあるJCOウラン加工工場で起こった事故を例にして違反積み重ねのプロセスを説明する。そして議事録の二重帳簿が作成され、起こるべくして起こった事故であるだけでなく、組織ぐるみの違反という側面を持っていたことを指摘する。第二章では無責任をひきおこす集団のメカニズムとして心理面と行動傾向を学問的見地から説明し、第三章は無責任の構造の病理として権威主義について説明する。最後の第四章では無責任の構造克服のための実際的な方法を提案している。
実社会では多かれ少なかれ経験したことがある事でもきちんと整理されていないから、第四章の対処の仕方は参考になる。しかし、実際にどこまで行なえるかというと簡単ではない。本の中で指摘されている「間接的言及」のステージ、すぐにそれに言及するのではなく、ただ、その問題に気づいている人や、その問題の当事者には分かる程度に、自分が心配していることを小出しにするというやり方を行い、それでも問題改善が見られなければ問題提起をいったんやめて様子をみるというのが現実的なのだろう。職場をやめるのでなければ、粘り強く再び試みたり、別の視点からの指摘を加えることで注意を喚起するというやり方かな?と思ったりする。
・無責任時代の日本へ 評価:
政治が無責任なら食品も無責任、ビジネスが無責任なら国防も無責任、まったくもって嫌な時代になってしまったものだ。知れば知るほどずさんでトンデモなJCO臨界事故を例に取り、何故安全のための手順は無視され危険が横行するのか、何故手綱を緩めると現場の人間は無責任に陥るのかを緻密に解析する。無責任とは単に責任の反対語でなく、思考放棄を含む深刻な精神病理でもあるのだ。
・読んだ人向けのレビューにて御免 評価:
固いタイトルと文体であるが、結構読みやすい。本書に出てくる「同調」と言うのは、良い意味だと思っていたのだが、ある面、思考停止と言う意味であることが分かった。「服従」は屈辱的な状況であるが、腐敗して服従しているという意味では、頽廃して「内面化」するよりは良いのであろう。集団による意志決定場面での「リスキーシフト」も、結構身の回りであるような気がする。『本当に大丈夫かいな?』と言うことが、さっくり決まったりする。『フレーム』ワークと言うのも私がよく使う言葉だが、本書に出てくる「フレーミング」は全く違う意味だった。 double standardや「属人主義」もこの一環かな?本書を読んで、改めて気がついたのは、科学的な思考によって得られた機械などの原理の理解という、答えが一つ定まるものと比較して、もともとそこにある人間と言う自然界の法則に従った心の動きを理解することは、真に難しいと言うことであった。考えてみれば当たり前なんだけど、最近いろんな体系や枠・フレームワークを勉強していて、『人間もどこかの枠に必ず収まる・分類可能である。比較的簡単に科学できる。』と勘違いしてしまう自分に気がつき、ちょっとまずいなと思えた。#どうなんでしょ?#基本的には、人間の総枠は単純かもしれないが、#個々には不確定なものがありますよね。
・職場で役に立つ本 評価:
少し硬めの文章だが、決して読み辛くはない。臨界事故の本質が、組織の中の「責任」のあいまいさによるものだということが良く分かる。続く各章は、主に心理学に基づいた組織と個人に関する「戦略的」な話が中心である。内容は豊富で、特に大企業にお勤めの人にとって、とても役に立つ内容である。ただし、本書の最後の「おわりに」にあるように「良心の問題について、あえて触れていない」ところが少し納得できない。著者と全く逆の考え方だが、良心の問題こそ色々な本で論じられるべき問題であると信じている。
・権威主義は思考を停止させ、行動を促す! 評価:
著者は、1999年のJCO臨界事故調査を通じ、組識に<無責任>が構造化されてゆく姿を、社会心理学の視点から明らかにしています。著者が主張する<無責任>の原因である<権威主義>が、組識を強化するものであるのも皮肉です。(たとえば、「ビジョナリー・カンパニー」日経BP出版センター/1995年/第6章カルトのような文化、で永続的な優良企業はカルト宗教に似た組識文化を持っていると論じています。これは著者が嫌う<権威主義>です。)本書を通じ、私が感じたのは(著者の主張と異なるのですが) 『権威主義は思考を停止させ、行動を促す!』ということです。企業は、思考と行動のどちらを強化するのかによって選択される文化や戦略が異なるのです。 社員が創造的かつ「個」として独立したネットワーク型組織を志向するのであれば、<権威主義>を排すべきでしょうし、短期的な業績を重視するのであれば権威的なしくみを巧く利用すべきです。 本来は、二つが同時に存在するのがベストですが・・・。
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