書籍情報


監査難民 (講談社BIZ)

監査難民 (講談社BIZ) image 著者種村 大基
価格1680 円
ISBN9784062820660
出版社講談社
出版日2007年9月26日
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カスタマーレビュー (全 7 件 平均評価:)

へぇと読める本    評価:
公認会計士業界と関係することになったのですが、税理士や弁護士と比べ、知識がないので、適当で、かつ、面白そうな本はないかと手に取った本です。 監査を巡る環境が大きく変わる中で、4大監査法人の一角を占めていながら、カネボウ粉飾決算等に関わり、解体に追い込まれた中央青山監査法人を中心に描かれていますので、公認会計士業界の知識を得ることができるとともに、ドラマ性もあり、そういう意味では、まさに、うってつけの本でした。監査業界って、こうなっていて、このように変わっていくんだということがわかり、仕事にも役立ちそうです。 ただ、星1つを減らしたのは、単に名称を中央青山→みすずに変更しただけで、生き残れると思った公認会計士方の考えの甘さ。単に、難しい試験を受かった人だからといって、世の中、生き残れるとは大間違いですよ。

旧中央青山解散までを描く本格派ドキュメント    評価:
2007年2月、日本の4大監査法人の一角である「みすず監査法人(旧中央青山監査法人)」が自主解散を決定した。1968年以来、日本の資本市場を支えた名門監査法人に事実上の終止符が打たれた形となった。 本書は、旧中央青山監査法人時代から、カネボウ事件という紆余曲折を経て、「みすず監査法人」と名称を改め、自主解散に至までの一連の流れを、監査業界の動向を交えながら詳細に描くドキュメント作品である。 企業の資金調達方法が間接金融から直接金融へ変遷していくのに従い、社会が監査法人に期待する役割も変遷してきた。しかし、旧中央青山監査法人は、時代と共に変革することができないがため、崩壊に至ってしまう。それらの事情が本書を読めばよく分かるであろう。他の監査法人も決して、対岸の火事ではない。 物語の性質上、旧中央青山監査法人の内幕について多くの筆が割かれているものの、その他監査業界の昨今を知る上でも役立つ良書といえる。公認会計士や監査法人の責任問題が問われる昨今、少しでも多くの人が本書に触れ、監査業務について関心を持ってもらいたい。

監査(法人)を知るのに最適な1冊です。    評価:
単に読み物としても面白かったですが、この業界に不案内な私にはかなり勉強になった1冊でした。というのも、旧中央青山監査法人の解散の流れを知る事で、監査とは?会計士の仕事とは?日本版SOX法制定の要因にもなった粉飾事件の中身とは?etc・・・、といった部分の周辺知識が身に付いたからです。 こんな方におすすめ> ・会計士(含U.S.CPA)を目指している方 ・旧会計系コンサルティング会社に勤めてはいるものの、あまり本テーマに詳しくない方 ・各監査法人の社風?の違いを垣間見たい方

いばるな、公認会計士!    評価:
自分は、マスコミ、コンサルタントなど、他者に厳しく自分に 甘い存在が大嫌いである。公認会計士も同じである。特に、 旧中央青山の某公認会計士。他企業の経営に対しては、 ぼろかすの批判をしていて、何の思いやりもないと思ってい たが、自分の組織はぼろぼろだったわけで、中央青山が 解散したときは、少し、ざまーみろという気持ちであった。 この本を読むと、逆境の中、懸命に組織を立て直そうという 人もいたわけで、組織を平気で見捨てる人や外資に比べる と同情する気持ちもないではない。しかし、多くの公認会計士 は路頭に迷うでもなく、別の監査法人に移籍できたわけで、 いい気なもんだという気持ちに変わりはない。 結局、かつては、監査法人というのは、自衛隊と同じで、存 在することだけが意味があって、本来の役に立つことは期待 されず、故に自らの利益拡大にのみ関心を持つ存在だった のかもしれない。 他方、監査や評価にあまり多くの期待を寄せたり、厳格化を 図るのも、非現実的な話で、そこそこの役割とそこそこの報 酬を与えるのが、適切なのかもしれない。 なお、本自体は、事実を丹念におっているので、迫力があっ て、いろいろ考えさせられた、いい本だと思います。

詳細な分析    評価:
 日本の4大監査法人の一つである中央青山監査法人が分裂、その後みすず監査法人が解散するまでの事実を詳細に記載しています。  奥山・片山理事長の記載については、どうやって本人に確認したのかという事実までもが記載されています。京都事務所の京セラとの関係・名古屋事務所の分離・新日鉄チームのトーマツ移籍等、小話のネタになりそうな話題が満載です。  また、旧中央と旧青山の醜い争い、旧中央の腐敗した構造・旧青山のPwCとの密約等、ここまで書くのかという驚きが強くあります。  ただ惜しむらくは、他書籍に記載されている金融庁の横暴についてももう少し記載がほしかったですが、これは他書に任せるということでしょうか?  続編として、みすずを会社都合退社したSVとかMgrクラス(入社4-10の中堅どころです。)の解散時の思いとその後(新日本に行った人・あらたに行った人・監査業界を見限った人)について、一冊のまとめて欲しいと思いました。

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