書籍情報
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著者 | 鳥飼 重和 |
| 価格 | 1575 円 | |
| ISBN | 9784433337773 | |
| 出版社 | 清文社 | |
| 出版日 | 2007年8月 | |
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カスタマーレビュー (全 8 件 平均評価:
)
・経営者の責任が重くなった 評価:
弁護士である鳥飼氏が経営者の立場に立って「内部統制」の意味を解いた本である。
「自助論」を引用し、人々、企業の幸福と繁栄は、「制度、法律の力によるものと考えがちだが、自律的精神によるものである」とし、制度や法律に受身ではなく、繁栄に生かそうとする自律的、主体的姿勢を確立すべきであり、そのような経営者の「自由な精神」に基づく豊かさ(経済的豊かさ)と潤い(一般社会から尊重される存在)を実現した「豊潤なる企業」のみが成長すると述べている。
「売上確保」と「法令遵守」は車の両輪と認識されることが多い。そのため、両者が二律背反する場合に、法令遵守よりも売上確保を優先してしまうケースがある。これまで経営者は、「社内の不祥事の状況を把握できていなかった」とすれば、責任を逃れられたが、内部統制、会社法、公益通報者保護法など最近の法令によって「知らなかった」では済まされなくなってきた。すなわち、車の両輪論が、「売上確保」よりも「法令遵守」を優先するという優先順位論に移行したと述べている。このような動向は、必ずしも経営者自身十分に認識しているわけではない。
「自助論」の解説以外は、いかにも法律の専門家の著作であるが、「法律の活火山化」「訴訟社会であるアメリカのようなに経営者に対する損害賠償責任の追及が多くなる」といった予測には目を背けるわけにはいかないように思う。
・単なるノウハウを超えた内部統制本 評価:
後半は実務的な考え方や(特に)経営者・取締役が負うリスクについての
説明となっていますが、
前半は、社会に存在する企業の意味というものにまで言及した
企業論となっています。
弁護士を増やせ、もっと活用しろ
という宣伝臭も若干ありますが、
経営に携わる人は一読の価値があると思います。
・経営者、取締役におすすめ 評価:
金融商品取引法(J-SOX法)の対応に追われている経営者に、内部統制に取り組む姿勢は、このようにあるべきという本質を突いている好書です。さらに、非常に読みやすい。
役員全員に読むように指示が出た某社のある役員が、「これは良い」と褒めていたという事例もありますし。
・企業不祥事もこれだけ続くと珍しくもなく鈍感になってくるのが怖い。 評価:
コンプライアンス遵守という言葉が企業社会に浸透して久しい。
しかし、当初は驚きで見ていた企業の不祥事が続くと「またか」という視線で企業を眺め、コンプライアンスというものがお題目でしかないことに気がつく。
どんなに高い企業理念を掲げていても、どんなに経済界で著名な経営者でも、たったひとつの不祥事が命取りになる昨今であるが、どうして不祥事が知れたのかと考えれば社員やパートによる内部告発が発端となっている。
そもそも、かつては社員やパートというのは企業にとって運命共同体の一員だったのに、なぜに豹変するのか。
それは、かつては運命共同体の一員だったのが、いまや、使い捨てだからである。株主配当を高く、一株あたりの評価を高める、という株主への利益還元を優先させたからだが、売上が減少すると手っ取り早く経費の削減、人件費の削減で企業収益を維持してきたからである。
欧米の投資家は企業の存続よりも短期間での投資先としてしか企業をみておらず、収益評価が下がると経営者は自分の地位と名誉だけを保全するために怯え、構造改革の名のもとに見た目だけの収益構造のドラフトを描いてしまう。
その繰り返しのなかから無理が生じ、本来、社員もパートも企業にとってお客様の一人であることを忘れ去った経営者の愚策から悲劇は生まれる。
近年、コンプライアンス遵守、内部統制に関するリスクマネジメントとしてのノウハウ物は多々出版されているが、冒頭から倫理観を訴える本書は極めて珍しい。
本書は内部統制について税務を専門とする弁護士の立場からの解説でもあるが、内部統制においてはノウハウだけでは足りず、経営者、ひいては末端の社員に至るまでも人間性を高める志が無ければ企業は未来永劫までも成長存続はできないと警鐘を鳴らしている。 その具体例として『セルフ・ヘルプ』サミュエル・スマイルズ著を紹介されているが、その日本で最初に『西国立志編』として翻訳をした中村正直という人物も幕臣の儒者からロンドン留学を果たした立志伝中の人であり、多くの後進に影響を与えている。
明治の初めに和魂洋才を唱えた明治人の気概を取り戻せという著者の訴えが行間から読み取れたが、いかがなものだろうか。
確か、民権思想に目覚めた板垣退助も末端に至る庶民までもが同じ志を抱かなければ、近代国家の存立はありえないと説いたはずだが、現代は逆行するばかりである。
本書を著した氏は現代の民権思想の旗手かもしれない。
・法令順守は当然でしょう 評価:
そもそも、法令を守らずに企業運営をしようということは、正しくない。
しかし、実際には、談合をはじめとして、さまざまな法令違反をしながら
企業は利益確保(生き残り)をしてきたわけです。
これからは、法令を守らない=企業生命の終わり、という時代になりました。
法令を破って利益を確保しても、企業が生き残らなければ価値はありません。
今日もあちこちで、不正が明らかになっています。
経営者の皆さんがはやめに手を打たれることを願っています。
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